せどりとアマゾンポイントの効果について
マーケットプレイスへの出品にアマゾンポイントを付けることができるようになり、しばらくたちました。ところが、アマゾン出品ページを見ても、アマゾンポイントを付けている出品者はまだ非常に少ないですね。
やはり、このアマゾンポイントを、どのように利用したらよいのか分からない出品者が多いようです。
だけど、アマゾンポイントを付けている出品者が少ない今こそ、自分だけのノウハウを蓄えることができるチャンスだと思います。
みんながアマゾンポイントを付けてしまってからでは、ポイント付与の優位性を体感することができません。
自分の出品だけにポイントが付いている状況こそ、他社との比較ができ、ポイントの付け方を変えることで、どのような受注の違いがあるのかを実験して、体験することができます。
そして、そのような経験こそが、自分だけのノウハウとなっていくと思います。
そこに圧倒的に優位に販売できるノウハウが隠れているかも知れません。そして、そのようなノウハウは、その効果が無くなるまでは決して語られることはありません。
GAGA Ver3.7でアマゾンポイントが付けられるようになりました。
アマゾンポイントについて一考してみてはいかがでしょうか。
販売頻度が少ない本の売り方
現在のせどりで重要なポイントのひとに「販売頻度が少ない本」の売り方があります。
高ランキングの本は、勝手に売れていきますから、先が読めますね。
在庫期間も短く、不良在庫になることも少ないので、商品としては扱いやすい。
ところが、このような本は、仕入れ額が高く、利益率が確保できにくい場合が多いようです。
仕入れ価格と商品価値の差を狙う「せどり」としては、やはり、その差が大きい商品の扱い方が大切です。
出品数が少なく、出品金額が高い、そしてランキングが低い本です。
ランキングが低いと言っても、年に1回くらいは販売のチャンスが無ければ話になりませんが・・。
アマショウサイトで確認すると、年間の販売数がわかりますが、1年に1冊しか売れていない本はざらにあります。
これらの本は、なかなか売れないけれども、売れれば、高い利益率をもたらしてくれます。
どうせ売れないからと敬遠してしまうのも勿体ない話ですね。
だから、このようなランキングが低い本の売り方が重要だと言うわけです。
長期在庫を覚悟で仕入れるわけですが、期間が長い分価格下落のリスクがあります。長期在庫の間に値下がりしない保障はありません。普通に最安値で出品すれば、自分の出品が値下げ合戦の引き金を引くこともありえます。
このような本に、値下げ合戦を嫌い、最低価格より若干上の値付けをしている出品者は多いと思いますが、もともと販売チャンスが少ないので、いつまでたっても売れることがありません。1年に1〜2冊の販売数として、1対1ならば、最安値出品が売れてしまえば、オンリーワンとなって、次回のチャンスが回ってきますが、5冊も出品があれば、オンリーワンまで数年かかります。しかもその間に新規の出品があれば気の遠くなる話となりますね。
せっかく、高利益率の出品を持っているのですから、ここは何か工夫が必要です。
ここにアマゾンポイントの活用方法がありそうです。
出品の価格を下落させない
アマゾンポイントは、競合合戦を引き起こしにくい側面を持っています。
多くの1円レースなどの競合合戦は、価格改定ツールによって引き起こされます。最安値に合わせる、または、さらに1円安くする、などのツール設定のために、ツール同士が競合した場合、際限なく値くずれしてしまうわけです。
しかし、ポイントを付けている場合は、相手側ツールで競合出品のアマゾンポイントを確認することが難しいために、こちらのポイントを含めた実質価格が分からず、下落改定を行わないのです。
だから購入者にポイントの意識があれば、出品の価格を下落させずに優位に立つことが可能となります。
1円安値をやめて、最低価格より、1円高めに設定しておけば下落競争は起きません。共に最安値同士の設定ならば、最安値に設定しても下落競争は起きません。下落に歯止めがかかります。
ここに適正なアマゾンポイントを設定しておきます。
適正ポイントが 2ポイント なのか、10ポイント なのか、あるいは 1% なのかは、各出品者の今後のノウハウとなってきますね。
要注意は、セラーセントラルの「最低価格と一致」ボタンです。
このボタンは、ポイントまで含めた実質最安値に一致させますので、これで価格を合わせられると、こちらが大きなポイントを設定していると、ポイント分の大きな下落となります。
これは自己の価格改定時にも理解しておかなければいけません。
しかし出品数が多い出品者がセラーセントラルで全出品の価格調整を行うことは難しいですが。
いずれにしても、長期在庫でも、値崩れせずに優位に立ち続けることができれば、いつかきっと高い利益率の販売が実現できるでしょう。
他社と差別化を図ることができる
アマゾンポイントは、それがたとえ1ポイントであっても、当然、アマゾンのWEB販売画面上に表示されます。
1ポイントといえば1円の差なのですが、有る無しという意味では、全く異なります。
購入者がどう捉えるかはケースバイケースでしょうが、効果的にアピールできるポイント数については、これからの各出品者のノウハウになります。
また、アマゾンでは、差別化の一助として、「ポイント対象商品のみ 」の検索ができるようにしていますね。
1ポイントでもポイントが付いていれば、その検索結果に表示されます。
まさか、こんな検索は誰も利用しないよね・・などと思い勝ちですが、
慣れてきた出品者は、購入者の意識や視点を見落としてしまっているかもしれません。
ポイントを優先して考慮する購入者がいないとはいえません。
もともと少ない販売チャンスの商品ならば、少ない武器を有効に活用するにこしたことはありません。
また、競合出品がないオンリーワン出品の場合でも、その出品が高額な場合に、
たとえば、今までは、
出品価格¥5000円 としていた出品を、
出品価格¥8000円 アマゾンポイント=3000ポイント
そして、コメントに「ただ今ポイント対象商品」などとすることで、ポイントを貯めたい購入者ならば、背中を押してあげることができるのかも知れません。
アマゾンポイントは、付与率が比較的高いことで知られています。
楽天では1%ですが、アマゾンでは5ポイントなどは多くあるようですし、そんなところから利用者の注目は集まってくるのでしょう。
他に比べて、出遅れ感の有るアマゾンポインですが、ポイントを意識する購入者が増えてくれば、出品者側でもその利用効果がいっそう際立ってくるでしょう。これからは、明らかにアマゾンポイントを付けていたから売れた、と思える販売が多くなる可能性がありますね。